2011年10月4日

郵便局で労災隠しをされる。

前回のつづき。長文です。

指がジンジン痛むけど、ただの捻挫かもしれないし、
その場は湿布を巻いて応急処置をして、
とりあえず翌朝まで仕事して、その足で病院に行ったのな。
するとやっぱり中指の第二関節にヒビが入ってると。
まずはその状態で朝まで仕事を続けたオレを褒めてやりたい。

で、その旨を郵便局に連絡すると、「労災を使う気か?」と。
そりゃ使うでしょうよ、完全に労働中の事故なんだから。
「労災を適用されると監査が入ったりいろいろと困る。
もちろん決めるのは君だが、こちらは使ってほしくない、ということはわかっていてくれ」
え、脅し? 郵便局がそんなこと言っちゃっていいの?
この言葉を聞いた時点で、絶対労災にしてやろうと決意を新たにしましたとも。

ちなみにどうして会社側がそんなに労災を嫌がるのかというと、
労働基準監督署から監査が入るのも問題だろうけど、
事故件数の多さに比例して、会社が払う保険料が高くなるケースがあるらしいのな。
あと、うちの郵便局の場合、社員がみんな上からの評価を異常に気にしててさ、
部下やバイトなんてどうでもいいのな、上司の顔色を窺うことに必死で。
だから自分の管轄内で労災が起これば、進退に関わると考えてんのかもしれない。
ま、どうでもいいけどさ。くだらね。

あと、郵便局というか、これは大企業が持つ体質なんだろうか、
何か事が起これば犯人捜しをして、犯人不在という結論は許されないみたいでね。
犯人がいなくても、誰かを犯人にして上に報告しなきゃならない。
だから今回は、被害者にもかかわらず、一番力の弱いオレが犯人にされましたよ。
「今回の件の始末書を書くように」だって。はぁ? オレのせい?
「見本を書くから、君はその通りに書けばいい。見本と始末書は必ず当日中に返すように」
そこを強調するってことは、見本を持ち帰られることを恐れてんのね。フムフム。
いざというときのために、ばっちり携帯で激写しておきました。プププ。

で、ネットで労災を調べるといろいろと面倒なのな。
まず病院では健康保険証を提示せずに、労災である旨を伝え、
労災が認定されるまで、当面は全額自腹で立て替えとかなきゃいけないようで。
保険なしの全額自腹、つまりは医療費十割負担。
レントゲン代も馬鹿にならないし、金のない身には結構痛いんです。

病院で指示されたことは、労働基準監督署で労災の申請用紙をもらってくるようにと。
労災はあくまで自己申請だから、自分でその用紙の必要箇所に記入した後、
いったん会社に預けて、会社側の記入箇所を書いてオレに返却してもらい、
それを病院に提出して、ようやく負担してた医療費が全額戻ってくるってシステムらしく。

万が一のために労災の申請用紙を用意してある良心的な会社も多いようだけど、
郵便局には置いてないらしいのね。「自分で用意しろ」の一点張り。
あんなに大きな会社なのに労災を想定してないって・・・もしかして嘘? 嫌がらせされてる?
しょうがないから最寄りの労働基準監督署を調べると、うちから遠いのよ。
でもこんなことで電車賃を使うのもバカらしく思えて、
台風が迫る豪雨の中、往復一時間かけて自転車で行きましたよ、びしょ濡れになって。
でも後でよく調べると、自転車で数分の距離に労働基準監督署が見つかってギャフン。
これはオレのせいだけど、このびしょ濡れの件で郵便局への怒り三割増し(笑)。

公的な申請用紙だからさ、この用紙への記入がまた面倒なの。
何時ごろにどこで、どういう状態でどんな事故が発生したかを詳細に記す必要があって。
でも、時間をかけてなんとかそれらしく仕上げたわけよ。
自分の記入する場所はすべて埋めて、それを課長に手渡して。

その際にもさ、散々嫌味を言われたのな。
会社側が労災を認めるには、病院の診断書が必要だと。
病院に診断書を発行してもらう手数料は3,150円(高いよね)。それは自腹だと。
すると労災が認定されて、医療費が全額戻ってきても、オレは3,150円のマイナス。
だったら労災の申請なんて止めて、今からでも国民健康保険に切り替えて、
三割負担にして自分で払っても、大して負担額は変わらないんじゃないのかね、と。
え? オレが「確かにおっしゃる通りですね」と言うとでも?

いや、確かに医療費に関してはそうかもしれないんだけど、
ここで休職期間中の補償金に関しては一切触れないのな。
これも労災をネットで調べて知ったんだけど、
労災で仕事を休むと、その期間は賃金の最低60%は補償されるわけ。
最終的に100%にすることも出来るんだけど、とりあえずは60%ね。
当初の三日間は会社の負担、四日目以降は労働基準監督署の負担で。
オレは二日休んだだけで勤務に戻ったのよ、事務の仕事を用意するからって言われて。
だから二日分の賃金の60%、約9,000円は会社が補償する義務があるんだけど、
それに関しては何も口にしないの。あくまで治療費の話だけで。
それを教えないことで、「労災扱いになっても何も変わらない」と思わせて、
労災申請をあきらめさせようとしてるかのように。
知らないのか、わかってて黙ってんのか。
ま、おそらくは後者だわな。反吐が出ますわ。

そもそもオレは損したくないだけだったのね。
郵便局や上司にダメージを与えても何の得にもならないし、
単に治療費と賃金の補償さえしてくれれば良かったわけ。
これが零細企業なんかだと、労災にされたくなければ
社長自らポケットマネーで支払うと思うのよ。
「治療費と賃金は補償するから労災は止めてくれ」って。
オレはそれで全然いいの、損さえしなければ。
でも大きい会社になるとそうもいかないでしょ。
だから労災という手段しかなかったわけだけど、
これでもう決めた。オレは郵便局や上司にダメージを負わせたい。

あと、これに関しても書いとく。
前回の日記でも書いたけど、うちでは事務仕事は1、2人だけなのね。
うちの課が担当してる職場ってめちゃくちゃ広くてさ、
あっちこっちに数人ずつ散らばって、各々の作業してんの。
で、それらをすべてマスターした熟練者が事務仕事をやるわけ。
というのも、その事務仕事ってのが職場の構造をわかってないと理解出来ないから。
なのに、オレは研修で四日働いただけで、怪我をしたって理由で事務仕事に回されて。
そりゃもちろん、初めは何が何やらさっぱりわかりませんでしたよ。
三週間ほど働いて、ようやく80%ほどは理解出来たけど。
じゃ、どうしてこんな無理矢理な人事をしたのか。
それはおそらく、四日以上休ませると賃金補償が
労働基準監督署の負担になるからだとオレは睨んでる。
オレが怪我をしたとき、会社側はどうも早く復帰させたがったのね。
だから骨を折ったにもかかわらず、異例の二日で復帰ってことになって。
そりゃ賃金の60%じゃなくて100%欲しいから願ったり叶ったりではあるけど、
労働基準監督署を、強いてはそれによって会社に被害が被り、
自分の進退に影響が出ることを恐れたんじゃなかろうかと。
そういうチンケな組織なんです、郵便局って。

で、何はともあれ、会社からこの申請用紙さえ返却されれば、
病院に提出して、とりあえずオレの手続きはすべて完了。
これで医療費も戻ってくるし、そうなればこんなバイト辞めてやらあ。バーカ。

・・・のはずだったんだけど、その用紙を郵便局に提出したのが9月5日。
それ以降、労災に関する話は一切してこなくなって、
10月に入っても返却されないって・・・遅くない? こんなものなの?
で、労働基準監督署に聞いたら「申請用紙なんてすぐに返却されますよ」とのこと。
ギャー! あからさまに労災隠しされてるー! もう嫌っ、こんな職場!

こうなりゃね、とことん戦うしかない。
会社が労災申請に協力的でない場合は、
労働基準監督署に「会社が非協力的」って旨の申述書とやらを提出することで
会社にさらなるペナルティーが課せられるらしいのな。
事故自体を隠蔽しようとしても、こっちには始末書の見本があるしさ。
どうなるか今から楽しみだ。首洗って待ってやがれ、郵便局!
いっそ業務停止命令でも下らないもんか。大阪の郵便網壊滅、みたいな。
つーか、郵便局が労災隠しって結構な事件よ? マスコミが取材してくれないかね。

そんなクソ会社で何年もバイトを続けてる人ってどういう人か。
労災申請中なんスよ、と言ったオレに対して、
ベテランアルバイトが語ったこの言葉に集約されてる。
「この会社はいいよぉ、そうやって労災申請が出来るんだから。
オレが前に働いてた工場なんて、労災にするならクビにするって言われたもん」
そんなブラックな会社と比べられる郵便局ってどうなのよ(笑)。
真っ黒な世界にいた人間が灰色を見て「明るい」と思っちゃうこの構図って悲しいね・・・。

2011年10月3日

郵便局で奴隷扱いされる。

ご無沙汰してます。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
この三ヶ月いろいろありすぎて、何から書けばいいものやら。
厄年(41歳だから本厄)に相応しく、様々な不幸が絶賛到来中。

・・・あ、日記の仕様変えました。どうでもいいですか。そうですか。

まずは、前回の日記に書いたバイトの話から。
週に二日、一ヶ月だけの短期バイトに行ってきたんだけどね、
これがキツいのなんの! 過酷すぎた!
8年前まで、3年ほど働いてたころは、
深夜の郵便局バイトなんてのは、そりゃもうユルかったのね。
冷暖房の効いた場所で、雑談しながらのんびり働いて、
大した力仕事もなく、暇な時間はソファーに座ってくつろいで。
汗もかかない、疲れも残らない、それでも時給1000円オーバーの楽勝バイトで。
だからこそ今回も応募したんだけど、
いつからこんなことになったんだ、郵便局バイト! これが民営化か?
オレが働いてたのが6月下旬から7月下旬の夏真っ盛り、
なのに冷房のまったく効いてない環境下での重労働。
休憩中に喫煙するために屋上に出ると空気がヒヤッと感じたから、
てことは、作業場はいったい何度なんだっつー話ですよ。
そんな立ってるだけでとめどなく汗が流れる蒸し風呂のような温度と湿度の中、
30kgはある米袋や箱詰めされた缶ビールなんかを延々と、黙々と運ぶ。
その様子は監視カメラでマルチモニターに映し出され、
スピーカーからは「第一ゲート、もっとペースを上げろ」みたいな檄が飛んで。
この奴隷フィーリング、まるっきりカイジの地下労働の世界! ペリカ!
重い物を持ち上げたときに傷めた手首は今でも若干痛むしさ、
もう散々なバイトでしたよ。二度と行かねぇ。

なんて言いつつ、相変わらず金はない。
とうとう家賃も一ヶ月滞納しちゃって、
さて、これからまたバイト探さなきゃなあと。
短期バイトが終わって二週間ほど経ったそんな折、
郵便局から今度は「長期アルバイト募集」の手紙が届いたんですな。
誰が二度と行くかよ、と毒づきながらも手にすると、
今度は募集してる課が違って、業務内容は「輸送容器搬送事務」と書いてある。
言葉尻だけ取って「事務ならありか?」と懲りずに応募。
心の片隅で「しかし『搬送事務』ってなんだ?」とは疑問に思いつつ。
で、面接に行ったら開口一番、「力仕事だけど大丈夫?」と。え?
聞いてみると「輸送容器の搬送と事務」らしいのな。
紛らわしいこと書いてんじゃねぇよ、バカ!
でも、面接まで行って「じゃ辞めます」とは言えんですよ、うちの台所事情を鑑みると。
元気いっぱいの顔で「はい、頑張ります!」と答えて(内心はシド・ヴィシャス顔)、
勤務を希望する曜日や希望日数を伝えて、今回もあっさり合格。
そして再びシフト表が渡されると・・・またしてもオレの希望完全無視!
さすがにもう怒りも感じなかったけどね、郵便局を選んだオレの責任とあきらめて。

で、バイトを始めてわかったのは、
深夜帯のバイトが30~40人ほどいる中で事務作業は1、2人だけ。
他の大多数は以前の短期バイトよりは少しマシながらも、相変わらずの重労働。
そもそも、募集してた時間帯と実際の勤務時間帯も異なってるしさ、
もう嘘ばかりの募集や面接はいい加減にしてくれっつー話。

そんな愚痴を内心抱えながらも、
働くからには一生懸命働こう、と健気に頑張ってたわけ。
オレ、どんなに会社に不満があっても、働くからには頑張るからね。
そのあたり、一応は十年ほど自営してきて培ったものかもしんない。

そうしてバイトを始めて四日目、汗だくで輸送容器(ロールパレット)を運んでると、
ふとした拍子に隙間に挟んだ指が抜けなくなって・・・ゴキッ。
・・・あれ? オレ、指折れた?

つづく。