2017年1月29日

長時間残業の不思議。

長時間残業が社会問題として度々取り上げられるものの、
幼稚だと思われるのを承知で書くと、その仕組みがオレには全然わからんのです。

一言で残業といっても二種類あると思うのね、残業代が出る場合と出ない場合。
まず出る場合ね。月40時間残業で、しっかり40時間分の残業代が出ると。
仮に四人が月40時間残業して、合計160時間。
それって8時間×20日=160時間、つまり通常の定時労働の一人分ですよ。
だったらどうしてもう一人雇うという選択をしないのかまったく不思議。
残業だと仕事効率は落ちるし、残業代は傘増しして払う必要があるわけでさ。
急に一人が、または複数人が病気になる、退職する、死ぬ、なんて際のダメージを考えると、
将来的な戦力作りと考えても、新たに一人雇った方が
会社側としても大きくメリットがあると思うんだよね。
いや、社会的にも失業率が下がって、逆にデメリットが一切見つからないの。
そこで残業という選択を取る会社って、
単に経営センスがないだけなんじゃないの、としか思えなくて。

さらに残業代が出ないケースにいたってはさっぱりわからんのです。
月に800時間分の労働力が必要だけれど、賃金は500時間分しか出せないと。
それって俗に「経営が破綻してる」っていうんじゃないの?

例えばオレが一人で会社を立ち上げて、
いきなり電通がやるような大きな事業を引っ張ってくると。
もちろん人的リソース、資金的リソースがないから、
「時給1000円で3時間労働」の求人を出して、
100人雇って、1日の賃金3000円で、
皆さんには毎日18時間ほど残業をしてもらうと。
21時間労働をさせておいて日給3000円。
運営スキルを差し引いて、仕事の「量」だけで考えれば、そりゃ成功するでしょうよ、
当然従業員は疲れ果て、精神が壊れ、退社の道を選ぶだろうけど、
オレだけは儲かって、会社は存続するでしょうよ。
「あの事業を成功させた会社」ということで信用まで得ちゃったりして、
新たに従業員を募集したら人はまた集まるでしょうよ。

程度の差こそあれ、サービス残業を強いる会社って、これと何が違うのかさっぱりわからんのです。
「金は出さないが働け」って「働かないが金はくれ」と同義ですよ?
「時給1000円で3時間働くから一万円くれ」と同じこと言ってんのよ?
どうしてこんな論理がまかり通ってるのかさっぱりわからない。


■ 今日の一曲
Oi! Punkってオレにとっては大学時代に聴き狂ってた、いわゆる懐メロであって、
懐かしさで聴き返すことはあっても(最近その頻度が高いから困る)、
新しいバンドを発掘することも、それをいいと感じることもないんだけど、
たまたま耳にした2000年発表のこの曲にはグッときた。
地元のフットボールチームの応援歌っぽいPop Oi!。
オレの持論は「童謡を恐い人が歌ったらOi!」。

Vanilla Muffins - Sugar Oi! C'me On