2016年9月10日

AliExpressが面白い。

去年から、暇さえあれば中国の通販サイトで買い物ばかりしてまして。

ことの始まりは一年半ほど前、ヤフオクで頻繁にAliExpressの広告が表示されて、
しつこいなー、と思わずクリックしちゃったのが運の尽き。

当初は中国サイトとも、これがかの有名なアリババグループ(阿里巴巴集団)だとも知らず、
単なる海外の通販サイトだと思ってたのね。
インターネット創世記ならまだしも、Amazon帝国が君臨する現在、
今さら海外の通販サイトが入り込める余地はないよなあ、なんて。

しかし値段を見て仰天。
EarPodsに似せたイヤホンが103円 ! しかも中国からの送料込みで !?
NIKEのFuelbandを思わせる腕時計が、こちらもFree Shippingで109円! なんで !?
音質はさておき、枕元に置いておきたいミニスピーカーも109円! もちろん送料無料!
(※価格はいずれも執筆当時のもの)

価格破壊がすげーの。デフレなんてもんじゃない。
もはや100均が高く感じちゃうくらい安いでやんの。
また、パチモン好きとしては、その胡散臭さも至極楽しい。
SupremeのiPhoneケースなんて絶対に許可取ってないし。
しかも個人的にはオフィシャルより好みだったりして。

この安さを「さすがは中国」の一言で終わらせちゃっていいんだろうか。
だって送料込みで103円って、どうやって発送してんのって話でしょ。
そのカラクリ…というのはまだわからないし、
まずは赤字覚悟で信用を得てから、というのもあるのかもしれないけど、
AliExpressはAmazonと違って到着がめちゃくちゃ遅いのね。
二週間は当たり前、到着まで一ヶ月、なんてのもザラ。

つまりは「コスト」と「配送時間」をトレードオフしとるわけですよ。
目の前の店舗で買えば1000円の商品を、
Amazonで買えば到着まで一日かかるけど800円。
そこをAliExpressは到着まで一ヶ月かかるかわりに300円、みたいな。
ま、これまでは実質二週間程度で届いてるけど、
要は荷物がまとまってから一括で日本まで送ることで送料を極力安くあげてるのかなあと。
イヤホンの仕入れ20円、送料60円で23円の儲け、といった具合に。

…いや待てよ。
AliExpressはヤフオクみたいなもので、出店する場を提供してるだけだから、
出品・発送をしてるのはアリババじゃなくて個々のショップなわけで、
だとすると一括配送も不可能ということか…うーん。
しかし、そうとでも考えないとこの送料は不可解すぎるよなあ。
…ま、難しいことは考えず、今はこの安さと面白さを手放しで享受すっか。

そんなわけで、あまりの安さに、ポチるまでのハードルが下がっちゃって、
ATARI(TEENAGE RIOTじゃない方)のTシャツを衝動買いしたり、
トイレのタンクに貼るファニーなシールを買ったり、
先日はこんな3D風メガネまで買っちゃいましたよ。…何に使うんだ、オレ!


■ 今日の一品(ひとしな)
上記のエントリに併せて新コーナー設立であります。
アジアからの観光客の方々って独特なファッションだったりするけど、
その延長線上にあるのかどうかはともかく、
AliExpressで「どう着るのが正解なのか」が皆目見当がつかない服も散見して、
そういったものをあえて探すのもまた楽し。
で、これ。
おそらく「エレガントなサマーアイテム」といった意図を持つ商品なんだろうけど、
サンダルやヒールに合わせても逆にすげー安っぽくなりそうだし、
くノ一、ひいては由美かおるが装着してるところしか想像出来ないんだよね…。

2016 Summer Fashion Women Barefoot Sandals Crochet…

2016年6月27日

考える夢。

ひっそりゆっくりこっそり更新のオレ日記です。
目が覚めてから驚いた夢の話。

夢って脳内にある素材で作られたストーリーが放映されるものだと思ってるのね。
つまり、ただひたすらに受動的なものであって。
たまに、能動的に振る舞える明晰夢ってものがあって、
夢の中で「あ、これ夢なんだ」と気付いて、空を飛んだり人を殺したりセックスしたり、
あらかじめ用意された環境下ではあるものの、思った通りの自由な行動が出来ると。
以上がオレの夢への認識だったですよ。

で、先日見た夢がね、高校の教室内にいるの。
オレが通ってたのは男子校だけど、夢の中では共学で。ありがちだよね。
休み時間に十数人が一つの机に集まって、ガヤガヤと仲良く次の休日の相談中。
中心となった机に座ってるのは、実際に高校の同級生だった村上って男でさ。

こいつ、超レアキャラで、高校時代も一緒に遊んだことなんて一度もないし、
おそらく卒業してから一度も思い出したことすらないような存在なの。
目覚めた瞬間に「あいつ村上だ!」と思い出して、
村上の記憶がオレの脳内に存在してたことも驚きだし、
30年ほど忘れてたのに、パッと名前が出てきたことも驚きで。
でもこういうこと、たまに夢であるじゃん。
これもオレの「脳内にある素材」だったんだろうなと。

次の休日はみんなでBBQに行こうと話がまとまってるようで、
女生徒たちが「村上も行こうよー」なんて誘ってるわけ。

ちなみに村上って決して人気者タイプじゃなくて、
むしろかなり不気味なキャラだったんだよね。
その当時は宮崎勤事件の前だから(年齢を痛感します…)オタクって言葉は一般的でなかったものの、
アニメだったかプラモだったかが好きで、やせっぽちで角刈りで、いつもニヤニヤしてる、
オタクの中でも異端に分類されるような、そんな気持ち悪い男だったような記憶がある。

誘われた村上は誰の目も見ることなく、机の一点を見つめてこう返すわけ。
「俺はその日無理。橋幸夫のゲームを作らなきゃいけないから」

唐突の橋幸夫! 橋幸夫のゲームって何なんだ? 夢っぽい!
そこで満を持してこの夢にオレが登場するんだけど、オレは村上をイジる立ち位置なのね。
当時はイジるも何も、そもそも絡んだ記憶すらほぼないんだけど、
夢の中ではオレはクラスのお調子者っぽくて、
そんな断り方をする村上の肩に手を置いてこう言ったのな。

「そうだよ、村上は忙しいんだよ。…『プロジェクト・ブリッジ』で」
村上と周囲、笑う。ここで目が覚めた。

『橋』幸夫のゲームを作る案件=プロジェクト・ブリッジ!
くだらない! くだらないぞ、オレ!
これ、何が驚いたかというと、夢の中で「考えてる」んだよね。
周囲を笑わせるため、何か面白い言い回しをしようと考えてる。
それってまさにオレの芸風で、言いそうなことではあるものの、
実際に言ったことなんてないし(橋幸夫のゲームを作る人なんて知らない)、
仮にその状況になっても、少し考えないと出てこない言い回しなわけよ。

ちょっと夢に新たな可能性を感じた次第。ま、それだけの話なんだけども。


■ 今日の一曲
オレが子供のころは「テレビ・アニメ ヒット大全集」のような
収録曲にまとまりや節操のないオムニバスカセットがよく売られてたんだよな。
カリメロ、太陽にほえろ、ピンクレディー、西遊記、なんかが一本のカセットに同居してて、
中には違う人が歌ってるものもあったりして。詐欺じゃん。
で、5~6歳のころのオレが愛聴していたカセットに収録されていたこの曲、
やたらと印象的で大人になってもよく口ずさんでたんだけど、
ずっと音源を探してて、坂上二郎のベスト盤でようやく発見。
初期のカックラキン大放送で歌われてた曲なんだとか。知らなかったなあ。

坂上二郎 - 9×9の唄

2016年6月11日

自分クイズに辟易する。

約一年七ヶ月ぶりに、恥ずかしながら帰ってまいりました。
…こんな横井さんジョークで始まるブログ、2016年にある?

つーかね、何も変化がないマイ・ライフですよ。
かといって退屈ってわけでもない。
さしたる不満もない。そこそこ毎日楽しかったりする。
そんなやつが面白いことなんて書ける? 書けるわけないでしょ!

そんなわけで今後このブログに面白さを期待されちゃ困るわけでありますが、
派遣社員とはいえ、働き始めて早いもので一年八ヶ月。
どうせすぐに辞めると思ってたけど、オレってやれば出来るのね。知らなかった。

うちの会社って200人ほど働いてんだけど、そのほとんどが派遣社員で、
そんな派遣さんの労をねぎらうために、毎年末にクリスマス会をしてくれんのね。
大きな食堂を貸し切って、各種アルコールにピザ、オードブルなんかを用意してくれて、
ゲームやビンゴ大会があって、そんないわゆる忘年会的な催しなんだけども。
200人の内訳は男が20人ほど、対して女が180人ほどで、
…と書くと羨ましい職場に思われがちだけど、大半が主婦やおばさんな。ガックリ。
つまり、男はちょっと肩身が狭かったりするわけ。
200席の食堂でもどこに陣取っていいのかわからず、
男ばかり固まって端の方にひっそり座ってたりね。

で、オレが働き始めて二ヶ月ほど。2014年末の話。
隅の10人がけのテーブルに男が8人座ってたら、
残りの2席に女の人が座ってくれて。
ま、決して美人と呼ばれる類いの女性ではないけどさ、
こんなむさ苦しい席に座って、
しかもまだ右も左もわからないオレを気遣って、
いろいろと話しかけてくれたりして、ありがたいじゃない。ねぇ。
そのうちの一人からコンパチックなこんな質問が飛び出した。

「私、前職何だと思いますぅ? 絶対わからないと思うなあ」

…困るでしょ。心底困惑しちゃうでしょ、こういうの。
こういった自分クイズって言っていいタイプと悪いタイプがいるわけ。
前者はおのののかのビールの売り子とかね。本人がかわいくて前職とギャップがあるやつ。
でもこの人は明らかに後者なんだよね。
だってオレ、心で叫んでたもん。

「わかった! フェラ専門の風俗店!」

…いやさ、この人は本当にいい人なんだけど、見た目に品がないのよ。
肌が荒れてて、口元がだらしなくて、目がキツめで。
で、話し方も「ナニワの姉ちゃん」っていう、さ。
でももちろん言えないじゃない、そんなセクハラアンサー。
だから頑張って演じましたよ、大人を。
「えー? 銀行員ですか? 秘書とか?」
歯の浮くような台詞、を言っちゃいましたよ、オレ。
でもさ、そりゃ風俗は言い過ぎにしても(もしそうでもあってもカミングアウトするわきゃないわな)、
やっぱなあ、夜の世界しか想像出来ないんだよな、その雰囲気から。
「違いまーす」
「じゃあ意表を突いてヤクルトレディとか?」
「ブッブー、はずれー」
そんな地獄のようなやりとりを経て、ついに正解発表の時間が。

「正解は…バーの雇われ店長でしたー」

…さもありなんだよ!
つーか、バーの雇われ店長顔をして、
「私の仕事は何? 答えはバーの雇われ店長でした」はクイズとして成立してないって!
あき竹城が「わだすの出身は都会、田舎、どっち?」ってぐらいないって!

帰り道、同期入社した男と駅前の喫煙所に寄り道したんだけど、
「あの人、こっそり『フェラ専』と呼びましょうか」
「…ですね」
少し距離のあった二人が意気投合した瞬間でありました。ありがとう、フェラ専。


■ 今日の一曲
誰にもわからないだろうけど誰かに伝えたかったので書く。25年越しの発見。
大学時代、オレはパンク、中でもOi!と呼ばれるジャンルに没頭してたんだけど、
Oi!の名曲、Cockney Rejectsの「We Are The Firm」のCメロに、
転調する、というか、いきなり曲調が変わっちゃうところがあってさ。
で、Sham69だったかStiff Little Fingersだったかのライブ盤を聴いてると、
ライブ終わりに客がWe Are The FirmのCメロを大合唱し始めて驚いたことがあったのね。
そりゃいい曲だけれど、違うバンドの曲だし、なんでここで歌うんだろうと。
それってSMAPコンサートの最後に客が嵐の曲を合唱し始めるようなもので、
意味わかんないし、失礼極まりないじゃんかねぇ。
それから25年。
先日ひさびさにパンク熱に浮かされ、当時ハマった曲ばかりを聴き漁ってたんだけど、
ふとそのことを思い出して、当時はなかったインターネットの力を借りたわけ。
するとようやくわかりましたよ、元ネタが!
このCメロは「Knees Up Mother Brown」って曲で、
Cockney方言文化と関連した下品な歌だったのね。なるほど「Cockney」Rejects…か。
Cockney方言ってのはロンドンの下町言葉みたいなもので、
日本でいうところの「てやんでぇ」「べらんめぇ」か。
で、その下品さがOi!の持つ男臭いイメージとマッチして、
その歌がOi!の中でアンセム的な存在になっちゃった、と。なるほど、25年越しのスッキリ。

Cockney Rejects - We Are The Firm
Knees Up Mother Brown (Cockney Classic) (YouTube)

2014年11月4日

営業コンサルというお仕事。 【後編】

でね、言葉を失ってる場合じゃないと我に返って、勇気を出して言い返しましたよ。
「あのー、営業の仕事と伺ってたんですが…」
「ああ、営業の仕事もありますよ。そっちがいいですか?」
そっちがいいですか、じゃねーだろ! はじめからそっちだよ!
「様々なお店にソフトバンクのWi-Fiを設置して、お父さんステッカーを貼っていく営業です」
それ…営業? 作業員じゃなくて?
いや、確かにそういう営業の人もいるんだろうけど、なんか違うんだよなあ…。
それが「面白いアイデアで『あっ』と言われる企画を考えるお仕事」?

で、「こっちの方がおすすめですけどね」と話を無理矢理販売に戻され、
また大手家電量販店や大手スーパーで云々の説明が始まったんだけど、
ふと例の事業所のことを思い出したから聞いてみたのね。
「事業所が近所ということもあって応募したんですが、ということは、事業所勤務ではないんですね?」
「えーと? …ああ、あそこ? あの部屋はもうとっくに引き払いました」
ガーン! 堂々とハロワに虚偽の所在地記載! 平然と違法行為!

その中本(仮名)、オレの履歴書をしげしげと眺めてたかと思うと、
「へえ、14年もオークションやってたんですか?」と聞いてくる。
「ええ、まあ」と返すと、「そのノウハウ、当社にほしいですね」とニヤリ。
なんでも、他社との繋がりで「商材」は安価で仕入れることができる環境にはあるものの、
それをネットで売るノウハウがないから、どうしようかと思いあぐねていたところだ、と。
別にオレ、特別なノウハウなんて持ってないんだけど、話は勝手に進んでいって。
「そうだな…それではネット物販部門を作りましょう。あなたが責任者になってください」
初対面のオレがいきなり責任者に…? まだ会って5分も経ってないけど?
「とりあえず当面は営業コンサルと同時進行で進めてみてください」
同時進行って? 8時間ヤマダ電機で働いた後、6時間この部屋で作業、みたいな? 殺す気?
「うーん、これは結構なドル箱部門になるかもしれませんね。一緒に頑張りましょう」
…ジョン・レノンがイマジンで歌った「夢想家」ってこいつのこと?

オレ的にはまったくビジョンが見えないんだけど、
どうも中本には見えてるようなんだよな、勝利の方程式が。

念のため再度書いておくと、オレは履歴書を持参してこの面接に来たわけ。
中本はオレと会って、履歴書を受け取って、読んで、
そこで初めて、オレが今までオークションをやっていた、と知ったわけ。
つまり、このネット物販部門の下りは、全部その場の「思いつき」なんだよな。
この薄っぺらさがすごい。何もかもが適当なの。

でも、まあ確かにその「商材」とやらがオレの想像を超えるすごいものだったら、
中本から湧き出る自信の理由もわからなくもない。
例えば、問屋を通さずバンダイと直取引で、妖怪メダルが卸価格で大量に手に入るとか、
中国の工場からの裏ルートで、MacBookの次期バージョンの試作品を入手できるとか。

「肝心の『商材』なんですが、これは出品さえすれば確実に売れますから。
 というのも、とにかく安く仕入れることが可能なんですよ、独自のルートで。
 だから競合他社より安く出品すれば、もう一人勝ち状態ですよ。
 例えばサードパーティー製のプリンターインクとかね。
 USBメモリやMicroSDカードなんかも安く仕入れられますし、
 今どきのものだと、スマホ用の保護フィルムなんてのもありますしね」

…それ、全部1円で出品されてるよ! 不人気商材大集合!
この商材のどこにドル箱を見いだしたのか…こいつに市場調査という概念は?
ここまで書いてふと思ったんだけど、こいつの言う「独自のルート」って、
もしかして単なる家電量販店のワゴンセールでは? いや、まさか…まさかな…。

「ネット物販部門のライバルはアクセルということになりますね。知ってますよね、アクセル」
「アクセル? いえ、不勉強で申し訳ありません。初耳です」
「知らないんですか? オフィスで使われるこういった事務用品などを扱っている…」
…それ、アスクル! 逆に社会人でアスクルを知らないのはおまえだけ!
つーか、たかだかプリンターインクやUSBメモリ、保護フィルムを扱うだけで、
資本金200億の大企業をライバルだと思える、その根性だけは見上げたもんだが…。

ここで話は「営業コンサル」に戻り、求人票に書かれてた条件の確認へ。
「服装自由」に関しては、店の制服を着るから、ということらしい。
「自由っていったいなんだい?」と歌ったのは尾崎豊だったっけ…。
「土日祝(完全週休二日制)」に関しては、勤務する店による、とのこと。
ヤマダ電機やイオンが土日休みのわけねーだろ!
条件があっけなく次々と反故にされていく…。もう嫌…。

そんな中本が、最後に「営業コンサルの極意」を教えてくれた。
こうすれば勝手に商品は売れるという、本当なら販売職必見の情報だけど…。
「商品に対する知識なんて不要なんです」
むむ、斬新だ。
客に商品説明を求められたらどうするの?という疑問はさておき、斬新だ。
その奇妙な持論に含まれる真意とは?

「もし、あなたがバームクーヘンを売るとしましょう。
 そのバームクーヘン会社の社長の気持ちになれば、
 あなたが実はバームクーヘンが嫌いだとしても…そんなこと言えないですよね。
 むしろそのバームクーヘンの素晴らしさを喧伝して、
 より多くの人に食べてほしいと思うはずでしょう。
 その会社の社長の気持ちになれば、心が熱くなれば、勝手に売れるんです。
 商品の知識なんてなくても構わないんです」

………チンプンカンプン!
いや、言ってる内容の無茶苦茶さ、荒唐無稽さ、
「社長の気持ちになれば売れる」という薄っぺらさを差し引いても、
そもそも…なんだ、その例え?
「もしあなたが飲食店のオーナーで」とかならまだしも、
そこであえてバームクーヘンという、よくわからないキーワード。
これが示すただひとつの答えは…そう。
…オレ、路上でバームクーヘンを売らされる! 街で最近よく見かけるリヤカーのアレ!

もちろん帰宅後、即辞退の電話ですよ。
ま、本当は入室後2分ほどで辞退は決めてたんだけど。
「そうですか、しょうがないですね。ではネット物販部門はどうしますか?」
…やるわきゃねーだろ、バカ!

2014年11月2日

営業コンサルというお仕事。 【前編】

まだまだ続くよ、就職話。

ハロワでの職探しの際、えらい目に遭ったと以前書いたけど、
正社員で企画営業の求人があったのね。
もちろんオレ、企画も営業もやったことないけど、
未経験者歓迎って書いてあるの。
てことは、ははーん、アレですか、と。
またもや新卒~20代希望で、おっさんは除外の、あのパターンですか、と。
でも懲りずに、一応担当者に応募したい旨を告げ、電話で応募の可否を聞いてもらったのね。
「未経験の44歳男性が希望しておられますが応募してもいいですか」って。
ま、無理だよね。いつものターゲットの壁に阻まれるよね。
そしたら向こうの採用担当者は「明日、履歴書を持って面接に来れますか?」なんて言うわけ。
ネット応募以上の超スピード面接!
他の人はこんな経験あんのかね? オレは後にも先にもこれ一回きりだわ。
こっちも早く仕事始めたいから「だ、大丈夫です」なんて答えると、
伝えられた面接場所が、ハロワに登録されてる事業所の所在地と違うのね。
ま、それはよくあることだから了承して、紹介状をもらって帰宅して。

ここでその求人を簡単にまとめておくと、こんな感じ。

<職種>
企画営業

<仕事内容>
あなたには当社が扱っている商材の販売促進案を企画してもらいます。
面白いアイデアで『あっ』と言われる企画を考えるお仕事です。

<事業所所在地>
うちから自転車で10分ほどの場所

<条件>
服装自由

<休日>
土日祝(完全週休二日制)

なかなかの好条件でしょ。
仕事内容はなんだか面白そうだし、通勤も楽々。
何より服装自由ってのがうれしいし、土日祝休みもありがたい。

で、帰宅してから慌てて履歴書を書きつつ、
Googleマップのストリートビューで面接場所の確認をすると、なかなかキナ臭いビルが現れて。
年期が入ったビルの一階には焼鳥屋が入ってて、窓の貼り紙を見るとサラ金業者の入居が目立つ、
犯人の潜伏先として刑事ドラマに出てきそうな、「ザ・雑居ビル」って怪しい雰囲気。

ま、ここで働くわけじゃないから、あくまで面接場所だから、と自分を納得させて、
翌日、スーツに着替えて結構遠い面接場所まで向かったのな。
まずビルに入ると、ストリートビューではわからなかった点が目に付く。
…天井、ひくっ! 圧迫感、すごっ! これ、背伸びしたら頭が天井に届くんじゃないの?
ドアをノックし、「面接に参りました」とドアを開けると…なんだこの部屋は?
部屋、せまっ! 八畳ほどの何もない…本当に何もない部屋!
がらんとした部屋の隅にオフィステーブルが置いてあって、
その上にはPCが一台だけ。他には何もない。書類なんかも一切ない。
そして壁を見ると、これまた何もない。
書類棚やホワイトボード、コピー機のような、本来オフィスに置かれているべきものが何もない。
ただ、床にダンボールが数個転がってるだけ。
つまりね、イメージしてもらえばわかりやすいのは、夜逃げ跡のオフィスね。

そんな部屋にいたのは、唯一置かれたPCを操作してる男の人が一人だけ。
PCを操作、といってもExcelとかじゃなく、ネットをぼーっと眺めてたっぽい感じで。
その人がすくっと立ち上がり、「本日面接をします中本(仮名)です」と。

もうね、この時点で帰りたくてしょうがないですよ。
頭の中では本能が「DANGER!DANGER!」と警報を鳴らしてますよ。

しかし、今回オレが希望してるのは「バイト」じゃなく「就職」なのね。
これまでの生半可な気持ちで面接に来たわけじゃなく、第二の人生を掴みに来たわけよ。
就職への固い決意や覚悟といったものが、後ずさりするオレの足を前へと押し戻すわけよ。
この程度の雰囲気に負けるなと。仕事自体は悪くないかもしれないじゃないかと。
入社してもここで働くわけじゃないし、晴れて事業所勤務になった後は、
「しかしあの面接場所、酷かったですよねー」なんて笑い話になるじゃないかと。

そんなオレの「やる気」を察して、中本が仕事についての説明を始めたわけですよ。

「当社は多くの店舗と契約を結び、店舗にコンサルを派遣しています。
 店舗というのは、大手家電量販店や大手スーパーなど様々です。
 あなたにはコンサル、つまり契約店舗で働いてらっしゃる方々の手本となるべく、
 そこで営業をして、商品を率先して売っていただきます。
 つまり、あなたの肩書きは『営業コンサル』ということになります」

……?
………??
…………なんじゃこりゃ~~~!!

もうどこからツッコんでいいものかすらもわかんない!
「企画」はどこに?? 何をもって「営業」?? 「コンサル」の概念って??
それってつまりアレでしょ、イオンの試食販売コーナーとかヤマダ電機で見かける人…。
それは営業コンサルではなく「派遣の販売員」と呼ぶのでは…?

というか、だ。
そもそも「企画営業」を募集しておいて、面接に来た相手に向かって、
「あなたの肩書きは営業コンサルです」って、…クレイジーすぎない?
デザイナーを募集して、面接に来た人に対して、
「当社の仕事は…(中略)…つまり、あなたの肩書きはラーメン屋です」ってのと同じだよ?

いやね、オレだって今までに様々なインチキ求人を見てきたから、
ある程度の悪い予想はして挑んだんだけどね。
いいことばっか書いてるけど、実はああなんじゃないか、こうなんじゃないか、って。
その予想を大きく上回るハチャメチャさ! 降参!

この話、つづく。