2013年3月14日

病院で考えたこと。

このところ、頸椎椎間板ヘルニアはマシなんだけど、
三ヶ月ぶりに健康診断に行くと、替わりに糖尿病が著しく悪化してまして。
以下、診断結果を見た直後のオレの頭の中。

・あー、ヤバいなー。HbA1cが10.0%、空腹時血糖が300だって。ありえねー。

・ここんとこ暴飲暴食は控えてんだけどな。なんでだろう。

・なんでだろうといえば、テツ&トモが着てるジャージって10万円なんだよな、確か。

・いや、そんなことより、彼女の会社の上司が糖尿で最近足を切断したんだとか。こえー。

・かといって運動は面倒臭いし、食生活もそう簡単に変えられない&変えたくないしなー。

・このまま糖尿が進行していくといずれは毎食後にインスリン注射か。やだよー。

・いや待てよ? 逆にインスリン注射を早々に受け入れてみる、という発想もありか。

・インスリン注射という代償で、今まで通りの生活を維持出来るならそれもまたよし。

・そういえば以前にテレビで、最近の医療技術は進化してる、って話をしてたっけ。

・なんでも注射針が超極細化してて、腹に注射しても痛いどころかまったく感覚もないとか。

・だったら怖くないし、毎食後に腹に注射するって客観的に見るとなんか面白くね?

・ファミレスなんかで注射してたら注目を集めて、ちょっとしたヒーローになれそうだ。

・ところでインスリン注射って腹のどこに打つんだろ。やっぱ決まった場所に打つんだろうか。

・あ、いいこと思いついた! インスリン注射を打つ場所に矢印のタトゥーを入れよ!

・わー、人生初タトゥー! なんかワクワクしてきた!

・矢印の横に「SHOT HERE」なんて書いちゃう? ポップに注射器のアイコンとか入れちゃう?

・日本一くだらないタトゥーで笑いをゲット! 健康もゲットだぜ!

・そうと決まればさっそくイラストレーターでアイコンを試作してみっか!

・おっと、その前に腹減ったなー。唐揚げ定食でも食べてから帰ろっと!

・・・オレって我ながら呆れるほど呑気&ポジティブ!
命の危機に瀕してもこんなことしか考えられないバカさ加減に泣けてきます・・・。


■今日の着信音
昔のアーケードゲームのコイン投入音ってイカしてたよなあ。
プレイ前の、コインを投入した時点でテンションを上げるって、
あれ考えた人、天才でしょ。遠藤雅伸? 違うか。
つーことで、ドルアーガのコイン投入音をメール着信音にしてみました。
ついでにスタート時の音も。これ、アラフォーにはたまらんです。

ドルアーガの塔 コイン投入音
ドルアーガの塔 スタート

2013年3月8日

新しいPC買いました。

一月中旬、うちのPCの外付けHDDに異常発生。
このHDD、容量は1TBで、MP3やら動画やらデジカメ画像やら、
決して過言ではなく「オレのすべて」が詰まってるんだけど、
最近どうも挙動がおかしいなと思ってたら、ちょくちょく回転が止まってんの。
CrystalDiskInfoで見てみると、赤い「危険」の文字が。
大ピンチ! クラッシュでもしようもんならオレのすべてが終わるDEATHよ!

慌ててAmazonで2TBの外付けHDDを注文して、
データを移行する作業に入ったわけだけど、これが超難航。
ちまちまとファイルをコピーして、HDDが止まったら電源を落として、
しばらく経ってからコピーを再開して、また止まったら電源を落として。
オレがコピーを終えるのが早いか、HDDがクラッシュするのが早いかのチキンレース。
そうやって1TB分のファイルを騙し騙しコピーするのに費やした期間、二週間!

で、いっそこの機会に、と思い切ってニューPCも購入。もちろん借金な。
今までXPで貫き通したOSもいよいよWindows7 64bit導入の運びとなったものの、
こいつがめちゃくちゃ使い辛いでやんの!
結局WindowsのOSってXPで完成されてたと思うんだよね。Macで言うところのOS8.1。
それを無理に進化させた結果、すごくいびつなOSになっちゃった感がある。
Program Filesが二つあるって時点で全然ダメ。不便だしダサい。
壁紙を変えるのが「個人設定」って、その用途と名前の結びつかなさったら。
だからフリーソフトを入れまくってデスクトップカスタマイズに精を出して、
Firefoxやらメーラーやらエディタやらの環境も今まで通りに戻して、
そのカスタマイズに費やした期間、三週間! オレってどれだけ暇なの?

つーか思ったけど、PCをカスタマイズせずに使える人って尊敬に値するね。
もしオレが会社員で、「今日からこのPC使って」なんて言われても絶対に無理だもの。
「デスクトップカスタマイズにまず一週間ください」と言いたい。クビ必至か。


■ 今日の一曲
今年一番聴いてるかもしれないTamas Wellsの2ndより。
たまたま耳にして「James Ihaの1stみたい」(オレの最高の褒め言葉)と思って調べてみると、
「天使の歌声」なんて言われて評判になってる結構有名な人のようで。
なんでもオーストラリア人だけど現在はミャンマー在住で、
現地のNGOでHIV/エイズ教育の仕事に従事する傍ら曲を作ってるんだとか。
そんな出来すぎた経歴も相まって美しさが心に染み入る名曲です。

Tamas Wells - Valder Fields


■ 今日の着信音
MAMEを使ってMr. Do ! のメール着信音作りました。
放課後ゲーセンで過ごしたエバーグリーンな時間を忘れられない大人達へ。

Mr. Do !

2013年3月1日

0.52%というリスク。

これね、みなさんに問いたいんだけども、やっぱりオレの感覚がおかしいんだろうか。
いろいろと日記に書こうとしてたこともあるんだけど、
昨夜のニュースでどうしても気になったものがあったんで緊急投稿。

オレはノーリスク症候群の人たちが大嫌いでさ、
そもそも生きてる以上、ノーリスクなんて状態があるわけないってのな。
そりゃ誰だってリスクはなるべく回避したいけど、
生きていく上で大なり小なり必ず生ずるリスクを病的に嫌悪する姿って、
もう単純に不気味なんだよね。その都合の良さが気持ち悪くて。
かといって、そんなオレでも「放射能?気にすんな!」とは言わないけど(笑)、
以下の記事を見て「おい、マジか?」と思った次第。

朝日新聞デジタル:福島原発、甲状腺がんリスク増加も WHOが報告書発表

記事を要約すると、世界保健機関(WHO)が福島第一原発事故後の
被曝による健康影響に関する報告書を発表した、と。
で、被曝線量を推計するにあたって、以下のケースを前提としたようで。

・事故後4カ月、計画的避難区域にもかかわらず避難しなかった
・県内産のものしか食べなかった
・被曝線量が最も高いとされる浪江町の1歳女児

つまり「最悪のケース」を想定したわけよ、WHOは。
で、その健康への影響の予測結果がこれなんだけど。

・生涯の甲状腺がんの発生率が0.77%から1.29%へと68%増加
・乳がんが5.53%から5.89%へと約6%増加
・大腸がんなどの固形がんは29.04%から30.15%へと約4%増加

えっ? ・・・いや、マジで驚いちゃったんだけど。

オレの勝手なイメージではね、4カ月間避難もせず浪江町で被曝し続けて、
その間県内産のものしか食べずに内部被曝も進行した、しかも免疫力の低い1歳女児なんて、
そりゃさすがに幼年期の発がんは100%免れないでしょと。
そう思ってたんだけど、・・・「生涯の甲状腺がんの発生率が0.77%から1.29%へと68%増加」?

誤解を恐れずに言うと、オレは正直「たったそれだけ?」ってビックリしたのね。
パーセンテージをわかりやすく数値に直して書くと、
今まで(事故以前)は1万人いたら、生涯で77人が甲状腺がんに罹ってたと。
これ、死んだ人数じゃないよ。あくまで甲状腺がんを「発がん」した人数ね、生涯で。
それが事故後、上記の最悪のケースの場合で、129人に増えるだろうってニュース。

しかもね、このニュースは「だから安心ですよ」って政府・東電の提灯記事じゃなく、
日本政府はこの報告書に対して反論してんのよね、発がんの可能性はそんなに高くないって。
つまりは、どちらかというと「こんなに酷いんだぞ」って告発の類の記事になるわけ。

・・・いったいどうなってんだ?
そこまで世間はノーリスクを求めてんだろうか。
オレにとってこの記事って「そんなに安心なんだ」としか思えなくて。
もちろんそれはオレが安全圏に身を置いてるから出来るお気楽な発言だとは思う。
でもね、この数値を見て、どうしても「そんなに深刻なんだ・・・」とは思えないんだよね。

このニュースを見て真っ先に思い浮かんだのは、
汚染された食べ物やら、瓦礫処理による汚染の問題でさ。
上記のような「想定される最悪のケース」で、しかも「1歳女児の場合」ですら、
生涯で0.52%、1万人中77人が129人に増えたってだけに留まってんのよな。
じゃあ、福島から遠く離れた東京や大阪、北九州で汚染を声高に訴える人たちって、
いったいどれほどのパーセンテージと戦ってんだろうかと。

これはド素人なオレの勝手な予測に過ぎないけど、
「想定される最悪のケース」で0.52%の上昇ってことは、
例えば東京や大阪在住の子供がいる家庭で、事故以前と変わらず普通に子育てをして、
でも一応は心配だから、なるべく福島産の食べ物は避けてて。
そんな「一般的なケース」だと、0.01~0.05%程度の上昇に留まるんじゃないの?

つまりは0.01~0.05%程度のリスクを回避するために必死に戦ってるってこと?
その時点でまずオレなんかは信じられないんだけども。
それってもともと0.77%ってリスクがあることを無視してんじゃなかろうか。

つーか、生きてく以上、リスクなんて必ず付いて回るものでさ、
これ以上のリスクなんて山ほどあるわけじゃん、特に子供なんてのは。
高いところに上りたがったり、変なものを飲み込んだり、急に走り出したり、
オレは子供ってレミングばりに死にたがる生き物だと思ってんだけど(笑)、
だったら0.01~0.05%程度のリスク回避より、
普段のリスク回避にもっと注力すべきじゃない?と思ったり。

いや、もちろん放射能汚染はよろしいことじゃないし、
リスクが上がらないに越したことはない。ゼロならもっといい。それはわかる。
でもね、原発再稼働や瓦礫処理への反対の声の大きさと、
実際のリスクにすごく距離を感じた次第でさ。
万引き犯に対して死刑の声が圧倒的多数、みたいな。

だから、この記事を読んで「じゃあ放射能安全じゃん」ってつもりは毛頭ないけど、
とにかく世間はそこまでノーリスクを求めてんのかと驚くと同時に怖くなってさ。
そこまで過剰に脅えて、自分で住みにくい世界にしちゃうの?って。
その結果、「ストレス」って別の健康リスクを犠牲にしちゃうの?って。

単にオレがこのニュースを読み違えてるんだろうか?
むしろそうであってほしいなあ。
だって、この記事が読者に危機感を煽ろうと「大衆向け」に書かれてるんだったら、
それってつまりはこの数字を見て憤るような人たちが「大衆」ってことでしょ?
そんな世界は息が詰まるよなあ。やだやだ。


<2013年3月5日追記>
あ、書き忘れてたので追記。
震災後、「東北の食材を食べて応援しよう」ってキャンペーンが張られて、
それは後に「内部被曝を拡散させる気か!」って非難されたりもしたけど、
純粋な善意からこれまで東北の食材をガンガン食べてきた人たちもいるわけで。
その人たちも、WHOの報告書から見ると、全然安心ってことでしょ。
それって単純によかったなーと思うよね。
善意の結果が発がんじゃあまりに報われないもん。
無神論者だけど、神様っているかもね、なんて思ったり。