2012年10月4日

エアコン事件。 【前編】

おっと、気が付けば約半年ぶりの更新。
で、その前は三ヶ月ぶりの更新。
もはや季刊誌。いや、それ以下。号外並み?

そんなわけで、すっかり古い話で恐縮ながら、五月下旬のこと。
夏を控えて、引っ越してきた部屋にもそろそろエアコンを付けなきゃなあ、と。
リビングと寝室の二台必要なんだけど、いきなり二台を買う金はない。
で、一台はネットで新品を買って、一台は友達が使ってない中古を貰う、ということになって。

さて、次は取り付けなんだけど、取り付け工事って結構高いのよね。
室外機を天井から吊すタイプだったら特別施工費として数千円増しだったり、
壁が鉄筋コンクリートだったら、これまた特別施工費として数千円増しだったり、
中古のエアコンだったらいろいろと難癖付けられて数千円から数万円増しだったりで、
軽く見積もったら8~9万円ほどになっちゃって。
だったら工事費込みで新しいエアコン買えるよなあ。

で、古本屋を営んでる友達にそのことを話したら、
「いやいや、今はもっと安く請け負ってくれる業者がいますよ」と。
「うちの店もこないだエアコンを取り外しましたけど、たったの3000円でしたよ。
ヤフオクで落札したら若い兄ちゃん二人が来て、手際良くパッパと作業してくれました」と。
ヤフオク? 落札? しかも3000円 !? めちゃくちゃ安いじゃん!

さっそくヤフオクで検索してみると、確かに業者がたくさん出品(?)してるのな。
「【大阪】 格安エアコン取外し・取付け・処分 3000円~」みたいな。
で、落札価格がそのまま工事基本料となって、そこに特別施工費が加算されるってシステムで。
これって自社ページを持つより断然集客効果があるわけで、
そりゃ価格競争は激しくなるものの、上手いやり方だよなあと。
落札側は「工事に入札する」っていうゼネコン気分も味わえるしね(笑)。

で、多数ある業者の中から「値段」と「文面から漂う信用度」で一社を選択して落札し、
記載されてた番号に電話をかけると、電話に出たのはおじいちゃん。
オレ「あのー、先ほどエアコン工事を落札した者ですが、施工代の詳細をお聞かせいただきたくて」
爺「あー、見てみんとはっきりとはわからんですがぁ、工賃は先払いでお願いしとるんですわぁ。
中古のエアコンですとぉ、壊れとる場合もありますよってになぁ、
工事したのに動かん、おまえが壊したんやろぉ、言うて、払うてくれん人もおるんですわぁ。ふひひひ」
・・・・・なんだこいつ?
おそらく電話番なんだろうけど、ファースト・コンタクトがこの接客ってどうなのよ。
バイトかなあ、困っちゃったなあ、なんて思いつつ、一応特別施工費を尋ねてみる。
爺「室外機は天井からの吊り下げですかぁ。その程度ならタダで結構ですよぉ。
そのかわり、手伝ってもらわんといかんですがなぁ。私一人じゃ持ち上げれんもんでぇ」
・・・・・えっ、おまえが来んの !? しかも一人 !!!?

(つづく)